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大家好!
前置詞のことを中国語では“介词”と言いますね。“介词”は後ろに目的語を従え,
“介词”+目的語,つまり“介宾结构”となって,後ろを修飾します。
“在 图书馆 学习” zài túshūguǎn xuéxí「図書館で勉強する」
“往 南 走 ”wǎng nán zǒu「南に行く」
よく用いる中国語の“介词”には“在”“到”“向”“往”などがあります。
ところが上で見た形と違う位置に“介詞”が現れることがあります。
例えば、
“回到家” huídào jiā 「家に帰る」
“住在大连”zhùzài Dàlián「大連に住んでいる」
“坐在椅子上” zuòzài yǐzi shang「椅子に坐る」
このような場合文法的にどう分析するか。“到”や“在”の後には確かに目的語らしき場所名詞が来ていますから“介詞”のようにも見えます。
しかしまた一方,これらの“到”や“在”は前の動詞と密接に結びついていることも事実です。それは発音してみてもわかります。“回到”とか“住在”“坐在”のように続けて言うでしょう。
つまりこれらは2音節の複合動詞化していると見るわけです。
さらにアスペクトの“了”がどこに入るかを見てみましょう。これは
●家に帰りました。
・回到了家。→○
・回了到家。→×
●北京に住んでいました。
・住在了北京。→○
・住了在北京。→×
のようになり,やはり動詞として2音節化していると思われます。間には“了”を入れられないのです。このようなことからピンインをつける時も“回”と“到”は分けずにhuídàoと連写します。
この他にも,“到”“在”以外、“向”や“往”もよく使われます。

“向”:走向小康社会zǒuxiàng xiǎokāng shèhuì「ある程度裕福な社会に向かって進む」
“往”:飞往北京fēiwǎng Běijīng 「北京へ飛んで行く」
実は、「家まで帰る」を“到家回”のように直訳する中国語学習者が少なくありません。今回紹介した話を参考に、正しい語順で中国語を書きましょう!
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