2016年10月21日

【069】いぶこみシリーズ 「おごるか おごられるか」



大家好!

今回から、「いぶこみシリーズ」が始まります。
「いぶこみ」、いわゆる異文化コミュニケーションのことですね。

最初の一回目はやはり、中国人にとって大事な「食」にまつわる話です。

中国で一つことわざがあります。“民以食为天”Mín yǐ shí wéi tiān.「民は食を以て天と為す」!
さらに、中国人同士での挨拶言葉は“你好”ではなく、“吃了吗?”Chīle ma? 、 “吃过了。”Chīguo le. などと言っています。
とにかく、中国人は食事に対して、とても敏感で大事にしています。


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以前、こんな経験をしました。
私は友達と会う約束をしたんですが、電話で「じゃ、11時半に会おう」といったら、即座に相手から「それはありがとうございます」と言われたことがあります。
もちろん「お昼をご馳走様」という意味です。会う時間を食事時に設定したら,そう決めたほうが奢るわけです。

またある時,中国に行き,ある会社で仕事の提案をしました。話が終わったのは11時40分頃でした。そこで「さよなら」と言って、会社を後にしたのですが,後で聞いたら、「それはダメだ、お昼どきなのに、飯も食べない、それは絶対見込みがない」。事実その通りでした。

また、昔、北京の「友誼賓館」という国営ホテルに住んでいたときのこと。専用タクシーがあり,それを使って、空港に人を迎えにゆくことになりました。13時半に到着するから、11時ごろ出たいという話をしたら、運転手さんは「そんな早く出る必要はない、1時間しかかからないから、12時半ぐらいに出れば間に合いますよ」。そう言われた。こっちは早く出て空港でゆっくり食事をしたいのです。そこでぽろっと12時台に出るんじゃ“没时间吃饭了。”Méi shíjiān chīfàn le.と言ったら、「おお,それもそうだな」とすぐにタクシーを出してくれました。食事の力です。

ビジネスの場合、日本だと「打ち上げ」と称して終了後にご飯を食べます。中国はまず先に飯を食べて、相手と親しくなります。仕事の前に親しくなって相手を理解しようとします。大事なことも「食事の場」で決まることが多いです。もし「まだ食事なし」なら、そのプロジェクトは見込みがないと知るべきですね。

最後は“买单”mǎidānの話。中国では「おごるか、おごられるか」が普通です、食事でも映画でも、たいていは誘ったほうがお金を出します。割り勘は基本的にありません。
勘定を払うとき、勘定書きを「俺が払う」と奪い合う風景もよく見られます。“不行不行,我来我来我来……”「ダメダメ、俺が払う」,まるで喧嘩をしているようです。

奢ってもらったら、奢られっぱなしということはありません。次の食事会をセットする口実となるわけです。こうして,奢り奢られという関係が続くわけです。
(若い女性同士では,割り勘=AA制も行われるようになってきたようです)


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posted by 相原茂 at 07:00| Comment(0) | 中国語閑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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