2016年05月20日

[052]言えそうで言えない中国語



大家好!
われわれは「鏡を見る」というが,この意味は単に「鏡」という物体を,「あ,あそこにあるな」と「見る」ことではない。そうではなく,「鏡に映った己の顔を見る」ことである。「テレビを見る」も似ている。これも「テレビという物体をしげしげと眺める」ことではない。「テレビで番組を視聴する」ことだ。

そこで中国語だが,テレビを見るのは“看电视” kàn diànshìと日本語と同じような言い方をするが,「鏡を見る」ほうは“照镜子” zhào jìngziとまったく違う表現をする。さらにわれわれは「電話をする」とか「電話をかける」というところ,あちらは“打电话” dǎ diànhuàだ。“打”といっても「電話をぶつ」わけではない。

このようにモノには決まった言い方がある。これをコロケーションと呼ぶ。日本語では「将棋を指す」だが,中国語は“下象棋” xià xiàngqí と“下”を使う。それぞれ違うわけだ。だから単語だけを覚えていても役に立たないことがある。語と語の組合せ,中国語では“搭配” dāpèiというが,コロケーションが大事ということになる。

日本人の中国語学習者は100万人を優に超えるのだが,できると言われる人でも,中級あたりでさまよっている人が多い。その理由の一つは単語を知っていても,それをどう他の語と組み合わせて使うかというコロケーションの意識が希薄なためだ。語彙的な言語と呼ばれる中国語においては,この点はどんなに強調しても強調しすぎるということはない。



 そんなことから,私はこれまで語と語の組合せの重要性については,ことあるごとに声を大にして叫んできた。教科書を編めば,その中で例を挙げて注意を喚起したし,辞書を編めば「常用組み合わせ連語300」というコラムを設け特別扱いしてきた。そしてこの度,遂にというか,とうとうと言うか,コロケーションを徹底的に身につける単語帳を編んで世に問うことにした。名付けて『亜鈴式で鍛える 中国語コロケーション999』(朝日出版社,本体価格1400円)という。

52.png


何故「亜鈴式」というような奇妙な名を冠したかは実物を手にとっていただくとして,ここではその中から典型的な例をいくつか問題としてお出ししよう。これはすべて[動詞+目的語]構造のもので,先頭の動詞を当てて頂くものだ。しかも動詞はすべて1字,単音節のものに限ってある。

 これは実はTECC受験者へのメールマガジンに数回にわたって出した問題だ。易しそうに見えて,これでも全問正解はなかなか骨であったと聞く。さて,皆さんはいかがであろう。全問正解なら「さまよえる中級者」卒業と胸を張ってよい。

◆言えそうで言えない中国語 ( )内に動詞1字を入れなさい。

1)夢を見る→( )梦
2)高熱を出す→( )高烧
3)家が恋しい→( )家
4)手術をする→( )手术
5)うなずく→( )头
6)口を挟む→( )嘴
7)酒をつぐ→( )酒
8)料理を注文する →( )菜
9)お金を預ける  →( )钱
10)スローガンを叫ぶ→( )口号
11)表に書き込む  →( )表
12)街へゆく    →( )街
13)電話にでる →( )电话
14)目覚ましをかける →( )闹钟
15)子供をしかる→( )孩子
16)果物をもぐ→( )果子
17)列を作る  →( )队
18)近道をする →( )近路
19)答案を採点する→( )卷子
20)目薬をさす →( )眼药
21)木に登る →( )树
22)鉛筆をけずる→( )铅笔
23)意見を述べる→( )意见
24)犬を飼う  →( )狗


答え:1)做 2)发 3)想 4)动 5)点 6)插 7)倒 8)点
9)存 10)喊 11)填 12)上 13)接 14)上 15)说 16)摘
17)排 18)抄 19)批 20)点 21)爬 22)削 23)提 24)养



中国語に関する疑問がありましたら、
下記のURLより質問を送ってくださいね!!!
皆さんの投稿を待っています〜
http://www.tecc.jpn.com/contact/index.html

下周見♪


☆新発売『中国語類義語辞典』(朝日出版社)
http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255008417/

☆知っておきたい『中国語のコロケーション999』(朝日出版社)
http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255008042/

☆Podcast 『相原茂の中国語閑談』
https://itun.es/jp/e7Zn7.c

☆のぞいてね!
TECC公式ホームページ:http://www.tecc.jpn.com/



posted by 相原茂 at 07:00| Comment(0) | 中国語閑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: