2017年05月26日

【095】いわゆる“介宾结构”について




大家好!
前置詞のことを中国語では“介词”と言いますね。“介词”は後ろに目的語を従え,
“介词”+目的語,つまり“介宾结构”となって,後ろを修飾します。

“在 图书馆 学习” zài túshūguǎn xuéxí「図書館で勉強する」
“往 南 走 ”wǎng nán zǒu「南に行く」

よく用いる中国語の“介词”には“在”“到”“向”“往”などがあります。
ところが上で見た形と違う位置に“介詞”が現れることがあります。
例えば、

“回到家” huídào jiā 「家に帰る」
“住在大连”zhùzài Dàlián「大連に住んでいる」
“坐在椅子上” zuòzài yǐzi shang「椅子に坐る」

このような場合文法的にどう分析するか。“到”や“在”の後には確かに目的語らしき場所名詞が来ていますから“介詞”のようにも見えます。
しかしまた一方,これらの“到”や“在”は前の動詞と密接に結びついていることも事実です。それは発音してみてもわかります。“回到”とか“住在”“坐在”のように続けて言うでしょう。

つまりこれらは2音節の複合動詞化していると見るわけです。
さらにアスペクトの“了”がどこに入るかを見てみましょう。これは
●家に帰りました。
 ・回到了家。→○
 ・回了到家。→×

●北京に住んでいました。
 ・住在了北京。→○
 ・住了在北京。→×
のようになり,やはり動詞として2音節化していると思われます。間には“了”を入れられないのです。このようなことからピンインをつける時も“回”と“到”は分けずにhuídàoと連写します。

この他にも,“到”“在”以外、“向”や“往”もよく使われます。

95.jpg


“向”:走向小康社会zǒuxiàng xiǎokāng shèhuì「ある程度裕福な社会に向かって進む」
“往”:飞往北京fēiwǎng Běijīng 「北京へ飛んで行く」


実は、「家まで帰る」を“到家回”のように直訳する中国語学習者が少なくありません。今回紹介した話を参考に、正しい語順で中国語を書きましょう!


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posted by 相原茂 at 06:00| Comment(0) | 中国語閑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする