2018年06月15日

【130】“人家”の使い方



大家好!

中国語会話では“人家”という言葉がよく出てきますが、場合によって読み方と意味が異なります。

ちなみに以下の文章の「人家」は、どういう意味でしょう
・人家还不饿呀! Rénjia hái bú è ya!
・人家还想去逛个街呢。Rénjia hái xiǎng qù guàng ge jiē ne.

ここの“人家”は「私」の意味になります。発音はrénjia。後が軽声です。
ただしこの場合は、甘えたような言い方なので、女性と子供しか使えません。

130.gif


また、詩人杜牧が書いた《山行》には
“远上寒山石径斜,白云深处有人家。”という文もあって、
Yuǎn shàng hánshān shí jìng xiá, báiyún shēnchù yǒu rénjiā。
→「遠く寒山に上れば 石径斜めなり
白雲生ずる処 人家有り」
ここの“人家”は漢字の通り「人の家」の意味です。発音はrénjiā。

もう一つあって、同じくrénjiaと後を軽声に発音しますが、
意味はまったく違います。
・这个手机是桥本的,我用完后就还给人家了。
Zhège shǒujī shì Qiáoběn de, wǒ yòngwán hòu jiù huángěi rénjia le.

ここのrénjiaは「彼、彼女、あの人」となります。いわば“他”や“她”ですね。


この他にもう1つ“別人”(他の人)の意味になる場合もあります。
・日语有点儿难,人家能学会,我也能学会。
Rìyǔ yǒudiǎnr nán, rénjia néng xuéhuì, wǒ yě néng xuéhuì.

漢字で書くと同じですけど、文章によって、意味が全然違いますので、ご注意くださいね!

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2018年06月01日

【129】“了”が二つある文?



大家好!

“他走了。”
“我走了。”

この2つの“了”は同じですか。

もちろん違います。
“他走了”の“了”は完了を表すアスペクト助詞で、(了1+ 了2とも考えられます)
“我走了” の“了”は「ある新たな状況になった」という変化を表す語気助詞です。

2つの“了”を同時につかう文もあって、
“我读了3本书了。”
日本語の意味は「私は三冊の本を読みました。」実は、この文にはちょっと深い意味も含まれています。
→私は三冊の本を読んだ、これから続けて四冊目の本も読み続けます。

ほかの例:
・我在北京住了三年了。
・我们听了两首歌了。

129.jpg

ただし、どんな文でも、2つの“了”があれば、こういう意味になりますか。
そうでもないですね!

例えば、
我做了饭了。
これは単純に「ご飯を作りました」という意味しかありません。

では、どこかが違いますか。
「数量詞」が使われていることが大事なポイントです。


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2018年05月16日

【128】“几”と“多少”----量か点か



大家好!

“几”と“多少”はどう違いますか?どう使い分けますか?

教科書では大抵こんなふうに書いてあります。
“几” 10以下の数を予想してたずねる、後ろに量詞が必要。
“多少” 数に制限なし。量詞は用いなくても可

ただし、“几”は10をこえても、時間、日時を問うとき用いることができる。
なぜか。

以前の番組でご紹介した「頑固な言葉たち」で、
エレベータに乗って、すでに中に居るひとから「何階ですか?」と聞かれることがあります。中国語でいえば“要去几楼?”でしょう。
ところがここはタワーマンション、40階まである、なのに、“几楼”です。決して“要去多少楼?”とは言わないです。
なせか。

基本的には、日時と同じ理屈です。1階から40階までの限られた数のうちから一つの「点」を指定することで、これは、何時と訊ねて、1時から24時までの中から一つの時点を指定するのと同じ構造です。

つまり、量ではなく、「数であらわされる点を指示する」のです。

・君の住んでいるマンションは何階建て? [量]
你们的大楼有多少层?
・君は何階に住んでいるの? [点]
你住在几楼?

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もう一つ、授業中、先生から「前回どこまですすんだ?」“上次学到第几页?”などという場合も同様です。ある限定された範囲の中から、ある一点を指示するわけです。
以上とは別に、
電話番号を尋ねるときは“你的电话号码是多少?”
車のナンバーや免許証、学生番号などもどうですね。一見無限定の数字の羅列がありますが、こういう場合は“多少”を使います。
明らかにこれまでのとは違い、限定的でなく、サイクル性も感じられず、私はこれを「識別番号は“多少”」と呼んでいます。



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